稲垣潤一 / 246:3AM

 No.96

1. ジンで朝まで
2. バハマ・エアポート
3. 海鳴りに誘われて
4. 蒼い追憶
5. 月曜日にはバラを
6. 246:3AM
7. 雨のリグレット
8. ハート悲しく
9. 日暮山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

246:3AM

稲垣潤一  1982年                              ランキングへ


 

当時28歳のデビューアルバム。遅咲きとも言えるでしょうが、AOR系のシンガーですので丁度良い頃合いだと思います。例えば20歳そこそこの若者がやや背伸びして歌うよりも年齢相応で無理が無いです。

まず#1、秋元康氏の作詞家デビュー曲だったと記憶しています。取り立てて良い曲という感じではないのですが、かといって全く悪くない曲で、最初に持って来るにはこれもまた丁度良い感じでスタート。
以降#2、#3、#4、#5と良曲が並びます。A面はほぼ完璧と言ってしまって良い出来です。

そしてB面。
表題曲#6は洒落たタイトルに反し、歌詞の内容も歌唱もA面収録曲に比べやや垢抜けない印象。
歌い出しAメロはスムースなのですがサビに入るとなにやらごつごつした印象になります。今よりも
若かりし頃を思い出しての詞ですので、それに合っているといえば合っている歌唱なのかもしれませんが・・。続いてデビュー曲の#7を本作のベストトラックに挙げたいと思います(因みに次点は#2です)。日本語詞をつけたカヴァー曲の#8もなかなか良い感じでラスト#9へ。いつ聞いてもこの最終曲がとにかく浮いています。というか沈んでいます。「これでいいの?」な土着的和テイストとJ.Iのクールネスのせめぎ合いでなんとも腑に落ちない終わり方をしてくれる、単体では特に悪い曲ではないのですが流れで聴くとなかなかの迷曲です。現行CDではその後にボーナストラック#10が収録されていますが、私はレコードでの所有ですので未聴です。#9の日本昔話テイストから再びシティーに1曲だけ戻って来ることが出来るのでしょうか?

次作には「ドラマティック・レイン」「ロングバージョン」という有無を言わさぬホームラン級の名曲が収録されていますが、私は本デビュー作の全体的な丁度良さが好きです。心地好く流れてゆく他では得難いヴォーカルと主張し過ぎないスムースなアレンジ(最終曲除く)が、きっといつまでもみずみずしい
好盤です。

 

 

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