近未来
キセル 2002年 ランキングへ
ハイブリッドな音響オルタナハワイアン(風の)作品ですが全く涼しくはなかったりする名作。
本作はdipの名曲「LOVE TO SLEEP」から地続きの印象を受けます。
バンド(ユニット)イメージは全く異なりますので唐突に思われるかも知れませんが私にはしっくりきます。
共通するのはサイケデリックな感触でしょうか。
「LOVE TO~」が1曲約14分段々と派手に昇って行くのに対し、
こちらはアルバム1枚丸々約55分、12曲全ヴォーカル入り。というヴォリュームで淡々とやってくれます。
淡々としつつもヴァリエーションがあり、それなりに盛上がる曲もあるのに淡々とした印象。
ニュートラルでありながらズブズブです。これは好きな人にはたまらないと思います。
作風はこの時点で既に確立されており、テリトリーの中で曲を完成させている印象。
強引なトライや、突飛な曲や展開はありません。よってハズレもなし。
あまりにも良いに決まっている楽曲と純朴風歌唱とが、曲数もあるせいか、
ややもするとちょっぴりあざとく感じられることもあり得る(というか、ある)程の完成度の高さ。
私的ベストトラックは#2、#5。どちらも盛上がるタイプの曲です。
耳を澄ますとなんとも切なげな歌詞。
ノスタルジックなジャケットもタイトルも全てドンピシャの名作。
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