ハンサムボーイ
井上陽水 1990年 ランキングへ
代表曲少年時代と有名曲最後のニュースを収録したアルバムです。が、当然それだけのアルバムではないです。単純に良い曲が多い。
#1から滑らかに掴みはOK。#2も少年時代に近いテイストの佳曲です。
個人的に細かい不満点が#3のアタック感の強さ。曲自体決して悪くは無いのですが少々浮いているかも。全体の中のスパイスとも取れますが・・この曲だけ前後の曲に比べやや音量が大きい?。#5は荻野目洋子に提供した曲のセルフカバー。「飾りじゃないのよ涙は」にメロディーラインが似ていますが、どポップな構成でない分こちらの方が飽きずに聞けます。
そして少年時代。歌とピアノは勿論、マーチングドラムからストリングスからブラスまでいちいちたまらない。本当に名曲です。
#7まではイマイチ統一感の無い印象ですが、
#8以降はしっとりしつつもポップな、近いテイストの曲が終わりまで4曲。安心して陽水の持ち味を堪能できます。
ラスト3曲は近年高評価を得た「ゆらゆら帝国/空洞です」を聴いた際に連想し、本作を改めて聴き直した所、やはり共通点がかなりあると感じました。
しかし名曲少年時代にしても力んで作ったという感じはしない。さらっと出来たんだろうなと思わせる
程全体的にソングライティングが冴えている。名盤の誉れ高い氷の世界、二色の独楽にも決して引けをとらないアルバムだと思います。今の気分ではこのジャケット写真とタイトルのハンサムボーイで
こちらに軍杯が上がる程。しかし良いタイトルですよね。ハンサムボーイ。
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