高橋徹也 / 夜に生きるもの

 No.46

1. 真っ赤な車
2. ナイトクラブ
3. 鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ
4. 人の住む場所
5. 夕食の後
6. 女ごころ
7. チャイナ・カフェ
8. いつだってさよなら
9. 新しい世界
10. 夜に生きるもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高橋徹也 / ベッドタウン

 

1. テーマ
2. 後ろ向きに走れ
3. 悲しみのテーマ
4. シーラカンス
5. かっこいい車
6. 世界はまわる
7. 笑わない男
8. ベッドタウン
9. 犬と老人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜に生きるもの

高橋徹也  1998年                              ランキングへ


 

不穏なムード漂わせる独特の才気走り名盤。
この才気走り感は84~91年辺りの角松敏生氏以来ではないかと個人的に思っています。

タイトル通り陰性の作品。
一聴してまず歌の存在感。伸びやかで上手いのですが、この存在感が初聴時違和感を感じさせました。
ところがこの違和感こそが肝。独特のメロディーラインと相俟って非常に中毒性が高いです。

演奏者は手練揃いで作品のムードをさり気無く完璧に演出しています。

#1ギターカッティングでいきなり飛ばし、#2で私的ベストトラック。ブラスアレンジ&サックスで菊地成孔氏が素晴らしい仕事をしています。私が氏の名前を「ティポグラフィカの~」以上に注目するようになったのは本作からです。他に#3、5、6、7、10で吹いています。抜群の相性。

最後まで才気とムードが途切れることなく貫かれています。
ターボ掛かりっぱなし。244 ENDLI-xが洗練された感じでしょうか。

さすがデビッド・ボウイの生まれ変わりです。(←これ当時雑誌で本人が言ってました。結構本気っぽく。
ちょっと変わったユーモアセンスの持ち主なのでしょう。)

 

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  高橋徹也/ベッドタウン

ちょっと病的といいますか変に追い詰められたような緊迫感溢れるやはり独特の名盤。
勢いがもうどうにも止まらなかったのでしょう。『夜に生きるもの』から半年後に発売された地続きのアルバム。
相変わらず不穏。前作の異様にとんがっていながら間の抜けた感じに加えて本作では更にすっとぼけた感が加わるのでタチが悪いです。

#1で開放されたかのような事を歌っているのですが全然開放されていない。#2から早速また妙な感じです。

引き続き演奏者は手錬揃い。#1から鹿島達也氏のウッドベース、上田禎氏のピアノといい菊地成孔氏のブラスアレンジといい実にたまらないです。

シングルリリースもされた#4のオルタナボッサのスピード感はかなりのもの。

表題曲#8どちらかと言えば地味な曲ですがしみじみ良い曲。

私的ベストトラックは決め難いのですが前述の#1か#8または#9。この最終曲#9は英国80年代ニューウェーブ風ギターの響きが印象的。それにしてもこの2作は録音も非常に良いです。音が的確に響きます。

 

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選盤の際、最初ベッドタウンの方を選んでいたのですが、聴き直してみた結果、夜に生きるものに変更
しました。
もう既に文章書きかけだったので両方乗せときます。

余談ですが、
本作以後フィッシュマンズ茂木氏を迎えてのシングルを1枚リリースし、ki/oonソニーとの契約が終り
ます。
何やってんだよソニー!おい!ソニー!という感じですが、才気走り感もそれと共にスロウダウンな
印象・・。
しかしこういう時期があっただけで十二分にミラクルだと思います。

更に余談ですが、
2001年インディーリリースされた『NIGHT&DAY DAY&NIGHT』収録の「静かになりたい」という曲が
私はとても好きです。

 

 


出火吐暴威

 

 

 


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