椎名林檎 / 加爾基 精液 栗ノ花

 No.35

1. 宗教
2. ドッペルゲンガー
3. 迷彩
4. おだいじに
5. やっつけ仕事
6. 茎
7. とりこし苦労
8. おこのみで
9. 意識
10. ポルターガイスト
11. 葬列

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加爾基 精液 栗ノ花

椎名林檎  2003年                              ランキングへ


 

3rdアルバム。
早くからインタビューなどで3枚目で一区切りつけるとしていた通り、本作で椎名林檎としての活動は
一旦停止。
ここで椎名林檎は節目を意識し、確かに名盤を作ろうとしている様に感じられます。

自身の引き出し以外の所からも様々な所から効果的な部分を抽出・精査し、貪欲にクオリティを欲して
いるようです。
パーツは武器。まるで全身武装・総力戦のようなアルバムです。
楽曲単体であること以上にアルバム総体としてのクオリティを意識して制作されたものだと推測します。

椎名林檎として求められているものとのバランスで考えると、アヴァンギャルドに寄ってしまった感がありますが、これは当然本人の狙いでしょう。1STよりも断然こちらが自分は好みです。

本作は高い意識を結実させた、実験ひとまず成功作だと思います。高い意識、つまりそれが創造力です。創作に於いて最も重要な物です。創作・表現することへの欲求も勿論重要ですが、それは前提。
それ以上の物に出来る/出来ないは高い意識です。

やる気満々。あざとくて誠実で挑発的。芸術家としてのひとつの模範解答の様な優れた作品。

CCCDである点や、音数が多い、音質が悪い、云々という批判があるようですが、
以降のバンドでの活動も含め、現時点での彼女の最高傑作だと断言します。

 

 

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