小沢健二 / LIFE

 No.32

1. 愛し愛されて生きるのさ
2. ラヴリー
3. 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディ・ブロー
4. いちょう並木のセレナーデ
5. ドアをノックするのは誰だ?(ボーイズ・ライフ・パート1:クリスマス・ストーリー)
6. 今夜はブギー・バック(ナイス・ヴォーカル)
7. ぼくらが旅に出る理由
8. おやすみなさい,仔猫ちゃん!
9. いちょう並木のセレナーデ(リプライズ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LIFE

小沢健二  1994年                              ランキングへ


 

小沢健二は頑張った。
頑張るという事はこういう事だろう。

小沢が他のミュージシャンと決定的に違うのは、ただの音楽ではなく
意味との戦い、思想の更新、
それを伴っての音楽であった。

この頃の小沢健二は真正面で戦っていた。

虚無を突き詰めようとする姿勢(はフリッパーズ最終作『ヘッド博士の世界塔』全編に渡る古今東西ロック名曲からのサンプリングサウンド=オリジナリティの欠如、とはハマリがよかった)から、ソロデビュー作である前作『犬キャラ』で起き上がり立ち上がり歩き出し、本作でスキップから全力ダッシュへと。まっとうな展開である。こう書くとそれだけの事だが、それだけに要約できる程ポップに、誰よりも鮮やかにそれを
やってのけたと言える。やり甲斐もあっただろう。

さて、その先、その先はどうすればいいんだろう。

秀逸なシングル群の乱れ撃ち(後年、シングル集のタイトルを『刹那』と名づけたことはなんとも切ない)。
TV、CM等、積極的な露出でお茶の間にも進出。紅白歌合戦にも出場。

さて、そのまた先、その先はどうすればいいんだろう。

ちょっと落ち着いて大人=JAZZな『球体の奏でる音楽』で多少体が逸れ、以降第一線を退いてしまったとて誰がそれを責める事ができるだろうか。

誰よりも鮮やかだった頃の小沢健二の戦いは今でも胸を熱くする。

露骨なパクリなんてとりあえずどうでもよくなるほど、強烈な思想が今も輝いている。

 

 

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